「いいよ、少し寝れば明日は動けるから

風呂入ってくるし、もう遅いから陽菜は寝てなね?」

「うん」

バッグを1度ソファーの上に置いて、ワイシャツのボタンを外しながら風呂場まで歩いていく

絶対大丈夫じゃない

途中になっていた本を持って寝室に行こうとすれば、鳴海のカバンからスマートフォンが着信を知らせていて、ライトが点滅している

「時田さんだ」

スマートフォンをカバンから取り出して、ふともう一度カバンを覗けば、分厚い封筒があって、中から1万円の柄が見える