1週間もたってる実感が持てないほど、私の中で鮮明な記憶

「陽菜、退院したら俺の家で暮らそう?

お母さんには遠くで働いて貰うことになったから、もう二度と会うことはないと思う

1人で暮らすのも心配だから俺の家を、陽菜の帰る家にして欲しい」

「鳴海、高校生囲ってバレたら捕まるよ」

「うん、だからもうひとつお願い

俺と結婚して、お嫁さんになって?」

さりげなく渡してきた指輪
ケースに入ったそれは、明らかに婚約指輪で
指輪の真ん中に大きなダイヤと、側面に並ぶ小さなダイヤ