「あと1時間だけ待ってほしい」

「1時間前も同じこと言ってたよ陽菜

いいから、息抜きしよう」

両脇に腕を入れて、軽々私を持ち上げて自分の方に引き込む
ソファーに座る彼の足の間に座らされ、両腕を回されて完全に身動きが取れなくなる

もう無理だ
絶対離してくれない

「ひーな

俺そういう陽菜の真面目なところ好きだよ
しっかり者なことも、たまに鈍感なところも、甘えるのが下手なことも、人に弱音吐けないところも、1人で全部抱え込もうとするところも

でもそういう所、すごく守ってあげたくなるし、俺が傍にいてあげないとって思う」

「親代わりってこと?」