「陽菜、こっちにおいで」
ソファーに座ってタブレットを触りながら、乾さんは私の後ろで上機嫌で名前を呼ぶ
今それどころじゃないんだけどな
ローテーブルに筆記用具と課題を広げて頭を悩ませる
目の前のレポートを終わらせないと提出期限が間に合わないのに
「乾さ、、、、「陽菜」
「な、、、るみ」
「ん?どうしたの?」
あの日から、もうひとつ変わったことがある
彼の事を名前で呼ぶようになったこと
そして、名前で呼ばないと返事をしてくれないし、呼び掛けにも応じてくれない
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