「ちゃんといるのかな・・・・・」

そんな心配をしながら公園に戻ると、どうやらまだいるみたいだ

私を待ってたわけではないと思うけど、ちゃんといることに
少し安心した

「お待たせ・・・しました」

「わざわざ買ってきたのか?・・・それ
 気にしてねーって言ったろ」

「とりあえず、手当てだけ・・・・させてください」

不良は何も返事をせず、ベンチに寝転がったまま

私は消毒を軽く塗り、その上から絆創膏を貼った

痛々しい傷よりかはマシになったんじゃないかと思う

「勝手にさせてもらいました・・・・あの、あとこれ・・・・」

「ホッカイロと缶コーヒー?」

「今日・・・・寒いから・・・あっためながら帰って・・・ください」

そう言ってその場を離れようとした