「慎二さん、焼けたよ〜」

「おお〜」

「ハイ」

あたしは2つのマグカップの
膨らんだフォンダンショコラ、
木のスプーンを机に並べた。


「はい、あーん」慎二さんは
フォンダンショコラをすくった。

「うわっ、甘っ」


「たまにはいいね」
 

慎二さんはあたしの頭を
ぽんぽんした。