目が覚めるとそこは真っ赤な世界だった。リンゴみたいだなと思った。甘いだろうなと思った。唾が出た。
涼はそんな甘い世界の中により甘いものを見つけた。奈々だ。涼は嬉しくなった。
「こんにちは」
爽やかな挨拶。涼は挨拶が好きだ。
「こんにちは」
期待通りの返事。わかっていても嬉しくなった。
「奈々はこの丘が好きなんだね」
たわいもない会話だった。
「奈々はこの丘も景色も匂いも風も全てが好きなんです」
こう言う彼女のことを涼はとても律義だなと思った。
「私もこの場所は好きなんです」
風にそよぐ髪の毛を丁寧に耳へと運びながら言う。
その姿を涼はずっと見ていたいと思った。
その後も少し話をした。昨日とは少し違って真面目な話が多かったけど涼は良い気分だった。
「明日もまた来るよ」
そう言うと涼は手をふって駆け出す。まるでスキップみたいに。
それに対し、彼女は何も言わずに手をふってくれた。
涼はそんな甘い世界の中により甘いものを見つけた。奈々だ。涼は嬉しくなった。
「こんにちは」
爽やかな挨拶。涼は挨拶が好きだ。
「こんにちは」
期待通りの返事。わかっていても嬉しくなった。
「奈々はこの丘が好きなんだね」
たわいもない会話だった。
「奈々はこの丘も景色も匂いも風も全てが好きなんです」
こう言う彼女のことを涼はとても律義だなと思った。
「私もこの場所は好きなんです」
風にそよぐ髪の毛を丁寧に耳へと運びながら言う。
その姿を涼はずっと見ていたいと思った。
その後も少し話をした。昨日とは少し違って真面目な話が多かったけど涼は良い気分だった。
「明日もまた来るよ」
そう言うと涼は手をふって駆け出す。まるでスキップみたいに。
それに対し、彼女は何も言わずに手をふってくれた。
