滲み出る虹

8月8日、晴れ。


カーテンの閉まりきった部屋で涼は小さく座り込んでいた。生気はなくくすんだ目。どこかやつれたような表情。それはどうすることもできなかった。


時間だけが癒してくれるのか。癒える前に自分は死んでしまうのではないか。出るのは溜め息ばかりだった。