「乃亜くーん!」




思いっきり抱きついた。


乃亜くんが大好きな気持ちが溢れちゃって。


もう、我慢出来なかった。




「ま、待って。羽衣…起きてたの?」




乃亜くんはすごく驚いてるみたいだった。




「あ、ごめんなさい…寝たフリして。
乃亜くんが廊下にいる時に目が覚めて…」



「う、うん」




「教室に入ってくるみたいだったから、どうしたらいいのかわからなくて…咄嗟に寝たフリしちゃった…」



「え、じゃ…ずっと聞いてたってこと?」



「何を…?」



「…俺が1人で寝てる羽衣に話しかけてたのとか、クラスの奴らとの会話とか…」



「う、うん。ごめんね…
起きるタイミング逃しちゃって」