眠りに堕ちて、甘い時間。


「…うひょなんてついてまひぇん!」



「ほんとだな…?」




お兄ちゃんの目がぎらりと輝く…

こ、怖い!


それが妹を見る目か!




「…は、はい…」



「ん、なら良し…」




そして、お兄ちゃんが私の頬から手を離した途端。




「羽衣?」




……私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。



この声…きっと乃亜くんだ。


いや、絶対乃亜くんだ…


大好きな乃亜くんの声を聞き間違えるわけない!




…って!そんなことより!

これは非常に大変な状況だよ!




「…ん?そこの君どなた?」




や、やばいいいいい!


お兄ちゃんが乃亜くんの存在に気づいちゃった…!



私は怖くて未だに後ろを振り向けないでいる。



ど、うしよう……「あ、彼氏です」なんて乃亜くんが言ったらホントに終わりだ。




「…そちらこそどなたですか?」



「先に名乗ってもないのになんでこっちから教えなきゃいけないわけ?」




…うっ、これはかなりやばい。


見えない火花が散ってる気がする…