そんな羽衣を好きになったのは、羽衣が階段から落ちてきた時。
階段登ろうとしてたら人が降ってきて…ほんとびっくりした。
何とか助けることができたからよかったけど。
あれは危なかった。
慌てた様子で…
『わっ、ご、ごめんなさい!
本当にありがとうございます…!』
って謝罪と感謝を連続で言われたと思ったら…
俺から離れる様子もなく、視線を感じて…俺もそこでようやく顔をみた。
(え、何この子めっちゃ可愛いじゃん。)
ほんと天使かと思った。
女を可愛いなんて思ったこと滅多にないのに。
そんなことを考えていると、この子と同じクラスだって事を思い出した。
男にも女にも可愛い可愛いって騒がれてた…白石 羽衣。
…それにしても、いつまでも見つめてくるんだ。
さすがに俺もこんな可愛い子には弱いみたく、限界になってきて…
ついデコピンをしてしまった。