転校生

私、叶多美蘭。

あるトラウマがきっかけで地味子の

格好をしている中3です!!

いつも通りの朝、いつも通りの日常

そんな日々が一気に崩れ落ちる

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よしっ。今日も地味子の格好、完成

っ。

鏡の前で、確認をする。(何の確認か

って?もちろん地味子スタイルの♪)

これももう日常になっている。

「いってきまーす」

と言って家を出る。

学校に着くと、友達の美咲が

「おはよー」

と、話しかけてきた。

美咲は、とっても可愛くて優しい自

慢の友達なんだ!

私も

「おはよー」

と、返す。

しばらくして先生が教室に入ってき

た。

「早速授業を始めたいところですが、

転校生を紹介します。颯稀くん。」

「はい。」

先生に呼ばれて颯稀くんと言われた

生徒が教室に入ってきた。

じーっ

クラスの皆の視線が一気に颯稀くん

に集中する。

「小鳥遊颯稀です。」

そう自己紹介した颯稀くんは、私と

同じ部類に入るいわゆる地味男子だ

った。