夕暮れの太陽がわたしを照らして、外で車がクラクションを鳴らした。

おばあちゃんがわたしを呼ぶ声がする。

わたしは、東京に帰るときが来たのを知る。




きっと、夏が始まる前より、わたしは少しだけ強くなれた。



風が流れて、肩上3センチで切りそろえた髪を揺らした。




あの日の涙はもう止まった。

わたしの悲しみが終わる。


そして今年もまた、夏が、終わる。