「別に…消毒」 そう言って再び私の手のひらに口づけをする 私が手を離そうとしても、力が強すぎて無理だった 「ちょっと、いい加減に…!!」 グッと手を引かれ、私の目の前には綺麗な顔が 誰でも惹きつけられる美しさ 目に宿る意思の強さ そして、男を感じさせる圧倒的な力の差 「……また来いよ、伊織」