ヴー ヴー…
ヴー ヴー
「………はい…」
「伊織様?横山です。お迎えにあがりましたが、学校ではないのですか?」
お迎え…
!!
バッと起き上がり携帯の画面を見れば、とっくに授業は終わってる時間だった
「すみません!学校いるんで今から行きます!」
「あ、ゆっくりで大丈夫ですよ。それと、華織様もお見えになりません」
華織も…?
電話を繋げたまま華織の携帯のGPS位置を調べる
「横山さん、学校に華織いるっぽいので私が探してきます」
「承知しました。お待ちしてます」
横山さんの優しい声に、はーい と子供みたいに返す
グッと体を伸ばし、はぁーっと息をこぼす
お昼からずっと寝てしまった
昨日遅かったからな…
しばらくして、華織を探しに行こうとしたら、ベンチにココアが置いてあった
「……あっ。…ふふ、さんきゅ」
ありがたく受け取って早速飲む
くれた人物には心当たりがある
大好きなココアを飲みながら華織のいる場所を目指す


