手を握られたまま、キラキラした目で見つめられる 「……………律」 「はいっ!!」 食い気味の返事に思わず、はぁ、とため息が漏れ、もう一度律の頭を犬を可愛がるように撫でる 何故か懐かれてしまった 律を見れば、ごそごそとポケットを探り、携帯を取り出す そして再び、キラキラと見つめてくる しばらく黙っていたが、いっこうに終わらないので仕方なく番号を教える 「ありがとうございます!!決して悪用しません!」 立ち上がり深々とお辞儀をする律 すると、勢いがありすぎて怪我に響いている