「分かるよ、そりゃー!私がココア好きってこの学校で知ってるのは、しーだけだし。その前に私と関わろうなんて誰も思わないからね」




そう言って、しーの頭を撫でていると


「きぃさんは俺が守ります。シノさんたちがいない学校できぃさんを不安にはさせません!!」



撫でてる私の手を取り、まっすぐな目で言ってくれる




「しーありがとう。頼りにしてる」



しーも嬉しそうに笑い、手に持ってたコーヒーを飲む










「そういえば、この間来なかったね?」



「そうなんですよー!本当はめちゃめちゃ行きたかったんすけど、バイト入ってて」




しーと木の幹に寄りかかってゆっくり時間を過ごす

この間のお菓子パーティーの時、しーは来てなかった




しーは1人暮らしで、妹もいるが親戚の家で基本的に過ごしてるらしい
親戚の援助を受けながら1人暮らしして、妹に何か買ってあげたりするためバイトしてる



「でも、この前行ったらトラさんにお菓子もらったんですけど、まだまだ大量にありましたよ!?きぃさんももらいました?」



「もらったよ。袋いっぱいね」




そんな会話が心地よく
放課後になるまで、しーと2人で話し込んでた