横で私の分の紅茶を注いでた横山さんと私が固まった
「シノくん?そんな人がいるの?伊織」
「あ…いや、シノは…」
「あなたにはその方が合ってるわよ。どうせ、藤咲とは釣り合わない家柄で、容姿も見ていられないぐらいでしょうけど!」
応接室に響くお母様の声
シノたちを侮辱された…
でも、ここでお母様に反論するのは賢明な判断じゃない
………
「お言葉ですが奥様。シノ様や他の皆様も大変素晴らしい方々です。一度奥様もお会いしていただくとその魅力に気づかれると思いますよ」
横山さん…
私が言えないのを分かってくれて言ったのだろう
涙が出そうになるのを俯いて耐える
「悪い伊織…すまない、変な空気にして。涼子、華織もほら昼にするぞ。彼らを案内しなさい」
私の頭を撫でてくれるお父様に涙がこぼれた
俯いてる私はお母様の少し不機嫌そうな声と横山さんの謝る声
華織が紅蓮を引き連れて応接室から出て行くような声が聞こえた


