人気のないところに立っている建物
その周りにはたくさんのバイクが綺麗に並び
外にいても賑やかな声が聞こえてくる
風で乱れた長い髪を整えながら、ドアに手をかける
「きーぃ!!」
その声に続いて、何言ってるのか分からないくらい声をかけられる
中は既に盛り上がっており、お酒飲んでんのかと思うほどの出来上がり方だった
「みなさん!きぃさん来ましたよ!!」
私が連れて来られたのはシノたちがいるとこ
「きぃ!おせーぞ!」
両手にお菓子持っている彼は灰谷 大雅(はいたに たいが)
元気いっぱいのバカ
呼び方だって、名前が"たいが"だからトラって呼べ!と初めに言われた時は、こいつバカだなと一瞬で分かった
そして、もう1人
周りであんなに騒いでいるのに静かにコーヒーを飲む、望月 凪(もちづき なぎ)さん
トラとは正反対で落ち着いた大人な人
「きぃ、たくさん食べな?まだいっぱいあるから」
シノに軽く返事して1番静かに過ごせそうな凪さんの隣に座る
「凪さん、隣失礼します」
「いいよ。伊織遅かったね?」


