「伊織様すいません」
「いいんですよ。ドアくらい開けれます」
自分で降り、既にはしゃいでいる数人を横目に入れる
「伊織様、これからお乗せいたしますよ」
「ううん、大丈夫ですよ。歩いて行きます。横山さんは忙しいでしょ?」
「すみません……久々に伊織様のお迎えに上がれたはずが…。お気遣いありがとうございます伊織様」
私が歩いて登下校してることが横山さんに心配かけてる
なんだか申し訳なくなり、
「また送り迎えお願いします!」
そう言うと笑顔になってくれた
彼らを玄関に案内する横山さんから離れ、私は裏口の方に向かう
「あれ!妹は家入んねーの?」
大きい声をかけられ、思わず立ち止まってしまう
「……楽しんでってください」
軽く会釈し背を向ける
華織に何か聞いてるように聞こえるが、ここはすぐさま離れたい
ポケットから携帯を取り出す
『おーい!菓子パーするぞ!!』
「用はそれだけか!」
なのに、2回も電話してきてる
本当にバカだ…と思いつつ、そんな奴らだから、居心地がいいんだと分かってる
無駄に広い敷地をさっさと移動し、裏口から出て行く


