そしてガバッと顔を上げて状況把握をしている
「ここは…「授業終わったよ!伊織帰ろう!…っ手を離して!」
華織の言葉で自分が何かを握ってると気づいたのか下を向き、すぐに手が離される
「すいません…」
そう言って立ち上がった顔が少し赤くなっており、側にしゃがんでいた俺にはばっちり見えた
「私、伊織と帰るから倉庫には行かない!また明日ね!みんな!」
妹の手を引き、駆け足で教室を出る華織
「まさか、あの子ずっと寝てたの?」
「そう。こっちが起こすのかわいそうになるくらい幸せそうな顔で」
「顔見たの!?どんなだったー?」
「普通だよ」
頭の上で繰り広げられる会話を聞き流しながら、さっきまで握られてた左手を見つめる
顔は華織とやっぱ似てた
普段はあの長い髪で隠れてるっぽいし
それにシノって…
「湊、倉庫行くぞ!」
「…ああ」
倉庫に行っても、ずっと頭の中は幸せそうな顔のあいつが占めていた


