「そうかもねー…利用される可能性はないとは言えないね」
利用…
その言葉に昔のことを思い出す
「……じ、じゃあ!みんな伊織に自己紹介しよ!」
横を見れば華織もだいぶ動揺しているようだった
「僕からね!中川 遥希(なかがわ はるき)だよ!」
可愛い子
目がタレ目気味で子犬のよう
髪は少しパーマをあててるように見える
「長谷川 櫂(はせがわ かい)!」
ヤンチャな男の子って感じだ
髪の毛は結構派手目で金髪がツンツン立ってる
「俺の名前は宮本 陽向(みやもと ひなた)な!」
こんな私にも眩しい笑顔で話してくれる
名前通りの明るい人で少し羨ましい
「紅蓮の副総長をしてる。小林 悠(こばやし ゆう)」
話してる間もパソコンをずっといじっている
落ち着いた感じだけど、怒ったら怖そう
そして最後…
「安達 湊(あだち みなと)。総長だ」
ずっと黙って事の成り行きを見てた黒髪の人
トップというのは納得できる雰囲気を持ってる
「藤咲なんかあったらこいつらに言えよ!使えるぜ」
ひと通り終わると、先生と紅蓮を中心に華織も混じって盛り上がっていた


