一瞬で離した唇
肩に回してる左手で伊織の頭を自分の肩に乗せ、ポンポンと手を乗せる。
一気に上った自分の感情が落ち着き、怪我人に何してんだと自分に呆れた時、
「み、湊…、ありがとう……。私、も。みな……す、」
背中に立てられた爪が、だらんと落ちた。
それと同時に溢れ出す血の量が増えたように感じた。
「湊!早く病院連れて行け!」
その声にハッとし、周りを見渡せば、柊の人間は全員倒れ、東雲の人間がうろうろしていた。
「紅蓮に伊織は任せた。外の車に言ってあるから早く病院連れて行って。」
パソコンに携帯に忙しなく操作する凪
「湊!早く行くよ!!」
気を失った伊織を抱き抱え、足早に柊組を後にした。


