双子の貞子ちゃん




「今日は大量に買ったぜ〜」


「買いすぎでしょ…」


「相変わらずっすね〜」



不思議なメンツで廊下を歩いてる




私の数メートル先には、先生と華織の…紅蓮の2人

やっぱり仲が良さそう




「藤咲ー!こっちこっち!」



見覚えのある教室の前で手を振り私を呼ぶ先生


「え!伊織?」


教室から顔を出したのは華織
やっぱり…ここはこの前来た空き教室だ






「伊織どうしたの?」


「先生が無理矢理…」



すでにソファに座って食べ始めようとしている先生

どうすれば、と入り口に立ったままの私

なんとなく理解した感じの華織に連れられ、華織の隣に座る




「ほい、藤咲の」


「…ありがとうございます」



私が選んだのはおにぎりだけだったのに、ジュースがついてきた




「先生伊織と仲いいのー?」


「おうよ!藤咲は俺をよく手伝ってくれるからな!」




いやいや…押し付けてるんでしょ

口には出さないが…




「藤咲妹もお前らと知り合いの方がいいかと思ってよー」


先生がそう言えば静まる紅蓮