双子の貞子ちゃん





「キャー!かっこいい!!」


お昼になりしばらく経っていたから、購買は人が少ないと読んで来たのに、とんでもない人の数




購買に行きたいのに前に進めない


女子特有の色んな匂いが混じってて、気持ち悪い

思わず口と鼻を手で覆った時




「騒がしいぞ!お前ら!こんなとこに集まるな!」


こんなに騒がしくてもよく響く声
あの人かなって思ったら



どこからかズンズンと真ん中に割り込んで行くのが見えた



「お前らが一言言えばいい話だぞ!」


「言っても同じですよ」



何言ってるのかここじゃ分からない




「おら、用のねぇ奴はさっさと飯食え!」


文句を言いながら、しぶしぶ立ち去る流れに逆らって、私は購買を目指す





ようやく購買にたどり着いた時にはヘトヘトで頭が上手く働かず、適当に選んでると



「藤咲!お前1人か!?」



私に話しかけてきた


無視する私にあの人、名前知らないけど私をこき使う先生は近寄ってくる




「一緒に食うぞ!なんなら飯も買ってやる!」


"買ってやる"
この言葉にのせられうなづいてしまった