誰からも愛される存在の華織と、邪魔な存在の私 必要とされている華織が羨ましかった。 学校でも華織を見たくなくて、抜け出していたこともたくさんある。 そんな時だった。 シノたちと出会ったのは。 1限目から授業をサボり、街へと向かった私は、フラフラと歩いているうちに、だだっ広い野原にいた。 開放的な空間に、鞄も側に放り、どさっと寝転がれば、雲ひとつない青空が広がっていた。 『……きれい。』