そう
それは、突然だった
『きゃっ!ごめんなさい!間違えてしまいました!……なんだか楽しそうですね!秘密基地みたい!!』
そのまま教室に入ってきたのは華織
それまでこの場所に紅蓮以外で、ズカズカと入ってきたのは初めてだった
なんだこいつ…と各々警戒していた
が、華織が発した、秘密基地というワードに共感した陽向を始め、気がつくと俺と悠以外は華織と仲良くなってた
遥希たちが気に入ったのか、それから一緒に過ごす時間が増え、遥希たちの希望で紅蓮の姫になった華織
「…そっか。でも!許す!僕、華織ちゃん好きだもん!」
「華織はいい奴だしなー」
「それにさ、伊織が俺らを守ってるってあいつ言ってたよな?」
ずっと黙ってた律に問う櫂
「僕は何も知らなくて…ただ怪我が完全に治っているのかすら…」


