「でも…、本当の狙いは伊織だった」 「昔はね!今と逆の性格だったの、私も伊織も。伊織は明るくて元気いっぱいで…頭だって並みの子供じゃなかった。それに比べたら私なんか、暗いし、落ちこぼれだし…」 泣きながら話す華織の背中を遥希が軽くさする 「伊織が今みたいになったのは…私のせい。……それにみんなと仲良くなりたくて、偶然を装ってこの空き教室に来たの…ほんとごめんなさい」