双子の貞子ちゃん




人混みを割って入るように突き進む花田
そして、1番前に着き、輪の中心人物に話しかける



「花田です!お願いします!」



初対面の人にする挨拶とは思えない
周りがどん引いてるのがすぐさま空気で伝わる




「ほー、なかなかのべっぴんさんじゃないか」


!!
花田を華麗にスルーした相手を見ると見知った顔だった

御年85歳にして現役の社長
とっても有名なおじいちゃん



「俺の将来の嫁になりますんで!」



「ほお?おー」


口元に手を置き私を見て、

「そうかい。頑張るんじゃぞ」



「もちろんです!その時はどうかご協力をお願いしますねー!」



終始、花田の会話の相手をしてるようでしてなかったおじいちゃん

私の横を通る時、


「困ったら連絡しなさい」



そう優しく言ってくれた



「ありがとうございます…」