久々のパーティー会場
私は朝から何着ものドレスや着物を着せられ、花田好みの露出度の高いドレスに決まりそうだったけど、なんとか説得し、落ち着いた着物にできた
露出は抑えられたけど、なかなか帯が苦しい
「さあ行こうか伊織。君は笑ってるだけでいいんだよ?」
頬を撫でるムチっとした手をなんとか受け入れ、自慢気に腰に手を添えられ中に入る
中は広く、人も多い
このパーティーは顔を売るにはいい機会
重鎮も多く参加するため、挨拶回りが大変だ
「余計なことはしないでくださいね。…社長、まずはあちらの方から行きましょう」
しっかり釘をさす秘書
言われなくても何もしませんよーだ
ムカつく秘書に心の中で文句を言いつつ、挨拶回りが始まる


