校舎にはまだ生徒がちらほらと残っていた 楽しそうに話してる声が廊下に漏れてくる いくつものクラスを通り過ぎ、階段を上がっていく GPSを辿って行くと、生徒はもちろん、先生たちも来ないんじゃないかというところに行き着いた 空き教室 そこから賑やかな声が聞こえてくる こんなとこに華織がいるのか疑問だが、GPSはここを指してる 明らかに男の声しか聞こえない教室のドアをノックする 「すみません…」