そのうち、宴たけなわになってきて

「にーさん、これ、美味しいねー!!」

ハイテンションなぽっくんを見て、俺は絶句した。

「お前、それは酒だ!!」

「ほえ?」

ぽっくん、君、まだ未成年だよ。

しかもバイク通勤してなかったっけ?

顔を真っ赤にしたぽっくんはヘラヘラ笑い出した。

「…ジュースと間違って飲んでやがる」

環は自分のグラスがいつの間にかぽっくんのと間違われていた事に舌打ちをした。

俺と環は話に夢中になっていて、ぽっくんの行動に監視が行き届いていなかったのだ。

「眠い!」

そう言ってぽっくんは環の膝にぱたっと倒れて心地よさ気な寝息を立てた。