「じゃあ、明日は休みということで。
今日はお疲れ様」

夕方便から帰ってくると、ちょうど短期バイトが初日の勤務を終えて帰るところだった。

未来に声をかけると、彼女は俺を見てニッコリと笑った。



そんな風に笑われると。

たまらない…





「にーさんっ」

バイトが帰ってからぽっくんと2人で休憩に行った。

「ねーさんって優しそうな雰囲気ですよね。
女らしいというか何ていうか…
ボクには絶対マネ出来ないや」

「…マネしなくても、ぽっくんには有野さんにない魅力があるよ」

「にーさんがまた恋愛出来たらいいのにな」

そんな事を言うからついつい俺はぽっくんの肩を叩いた。

「俺の事より、自分の事に頑張れ」



未来となら…って自分でも思う。

でも一度根付いた恐怖感はなかなか拭えない。



再会からこんなに苦しむとは思いもしなかった。