「三木君」

還付が終わってすぐ、課長が俺の所にやって来た。

「はい」

「短期バイトの件だけど、自分の班に入っていた子と郵便課に入っていた知り合いを交換しておいたから」

課長はニヤッと笑って俺の肩を叩いた。

「あ、ありがとうございます」

俺がそう言うのと同時に後ろから大絶叫が…

「ぽっくん!叫んでる暇があったら早く転送しろ!!」

俺は振り返ってぽっくんを睨んだ。



夢見がちな彼女に、10年前の話をしたのは間違いだったのかもしれない。