死のぅ。

学校の屋上に向かった山神幸《ヤマガミサチ》

屋上に出ると幸の気持ちとは反対に見上げた空は


快晴


少しイラっとしながらも
幸は屋上を歩き始めた

ここなら‥ 死ねる


下はコンクリート
手すりもちょうどここで終わっている

邪魔なモノゎ何もなぃ

幸は快晴の空を見上げた

アタシは‥
自分が嫌い‥‥
みんなが‥
全てが面倒で…
全て

信じられなぃ……

つまらないアタシの人生‥


「さよなら」


幸は目をつぶった

体はフワリと前に突き出た

あぁ‥消えるんだ‥



少しだけ恐怖がよぎった




「ねぇ!!何してんの?!」




幸の計画に
予期せぬ邪魔モノが
入った。

一瞬にして周りの空気は変わり
フワリと前進した幸の体は
ビクっと 止まった。




幸は 屋上の端に立っていた。







計画失敗