【先生×生徒シリーズ】青い月─先生と見た月─

「先生…帰ろ…」



私は、立ち上がってスカートに付いて砂を払った。


そして、先生に背を向けた。



「待てよ」



先生も立ち上がって、私の腕を掴んだ。



「先生…ゴメンね…」



私の目に涙が溜まる。


頬を伝って流れ落ちる涙。


先生に見られたくなくて、下を向いた。



先生は私の腕を掴んだまま離さなかった。



先生…腕…離してよ…。


胸が痛いよ…。


苦しいんだよ…。