次の日の夜。


私はマンションの前にいた。


先生の車が来るのを待つために。



私の前に、青の車が止まって、
助手席の窓が開いた。



「よぉ!ほら、乗れよ」



私は、助手席に乗り込んだ。



先生が車をゆっくり出した。



車の中はラジオが流れていた。



「ラジオ聴くんだ」


「たまにな」


「ふ~ん…」



私は、窓の外を見ていた。


夜空には月が出てる。


だけど…。


今の月は青じゃない…。


普通の月。


やっぱり私には見えないのかな…。