「今の私には見えないよ…たぶん…」


「何で?」


「青い月は、心がピュアな人にか見えないんだよ」


「でも星野は信じてんだろ?」



私は首を縦に振った。



「じゃー見えるかもしれねぇじゃん」



先生はそう言うと、携帯を取り出して、操作を始めた。



「何してんの?」


「んー?月の出る日を調べてんだよ」



先生は携帯に目を落としたまま言った。



「ねぇ…先生?何で…そこまでしてくれるの?」


「さぁな。俺もわかんねぇ」



先生はそう言うと、携帯を閉じた。



「明日、月が出るみたいだから、明日行くぞ」


「明日?」


「何か用でもあるんか?」


「別にないけど…」


「じゃー決まりな」



先生?


もし…青い月が見えたら、


先生と両想いになれますようなってお願いしていい?