【先生×生徒シリーズ】青い月─先生と見た月─

♪~♪~♪~


携帯が鳴り出して、私は慌てて鞄から携帯を取り出した。



「もしもし」


『海璃~。そろそろお昼にしようかって海斗さんと話してたんだけど…どうする?』


「ちょっと待ってね」



私は、奈々子に聞えないように、
携帯を胸に押し付けた。



「奈々子からお昼どうしようか?って電話なんだけど?」


「いいんじゃね?俺はどこでもいいけど?」


「でも、誰かに見られたらどうすんのよ」


「そっかぁ…。じゃー、マックかモスのドライブスルーは?」


「そうだね」



私は携帯を耳にあてた。



「奈々子、ゴメンね。マックかモスのドライブスルーで何か買って、現地で食べたらどうかな?」


『海斗さんに聞いてみるね』



奈々子と海斗さんの会話が聞こえる。



『OK~』


「うん」



奈々子から電話が切れた。


私は、携帯を閉じると、鞄にしまった。