前の車の奈々子と海斗さんは、相変わらずラブラブな様子。


海斗さんが奈々子の肩を抱き、
ピッタリくっついてる2人。


「前、見てみ」



信号待ち。
先生が前の車を指差して言った。


奈々子と海斗さんがキスしてるし…。



「見てる…。てか、イヤでも見えるし…」



私は、前の2人がキスをしてるとこを見ながら言った。



「お前…顔赤いぞ?もしかして、同じことしたいって考えてた?」



先生が私の顔を覗き込むように言った。


目の前に先生の顔…。


先生って…こんなに美しい顔してたっけ?


先生と目が合った瞬間…。


私の心臓は、はち切れそうなくらいバクバクしていた。