先生の車に乗るのは、これで2回目。


相変わらずシンプルな車内。

この前と同じ音楽が流れていた。



「先生?」


「んー?」


「この前と違うCD聞こうよ!」



私は、前と同じく、センターのコンソールボックスを勝手に開けた。


あれ…?


勝手に開けてんのに怒んないの?



「先生?怒んないの?」


「見られて困るもんねぇし。」


「ふ~ん…」



な~んか、この前と違うと違和感があるんだよなぁ…。



「お前さぁ…。この前みたいに、また怒られて手首掴んで欲しかった?」



先生が私の顔をチラッと見て言った。



「そっ…そんなことないわよ!」


「ふ~ん…。お前って…案外Mだったりするわけ?」


「はぁ?何言ってんのよ!この変態教師!」



変なこと言わないでよ!


まったく…。