【先生×生徒シリーズ】青い月─先生と見た月─

「おい!」



先生が前を向いたまま私を呼ぶ。



「先生?」



私は、運転してる先生の横顔を
覗き込むような感じで見た。



「何だよ」


「人のことを"おい"って呼ぶのは失礼じゃない?
私には、ちゃんと名前があるんですけど~」


「はぁ?」


「だ~か~ら~!私には星野海璃って名前があるんですぅ~。ほ・し・の・か・い・り!わかった?ちゃんと覚えて下さいね」



先生は、小さく舌打ちすると、

「いちいちめんどくせー女だなぁ。お前って」



と、溜め息混じりで言った。



「はい!」



私は手を上げる。



「何だよ」


「"お前"ってのもやめてね。私は先生の彼女じゃないんだから」


「はいはい。道を教えて頂けませんか?星野海璃さん?」


「よろしい」



私は、先生の顔を見て微笑んだ。