「俺も帰るわ」



先生は立ち上がって、鞄を持った。



「えっ?ちょっと待ってよ~」



私は慌てて立つと、先生の後を追いかけた。



「付いて来んな!」



先生がクルッと振り返り言った。


それだけ言うと、階段を早足で下りて行く。


私は、その後ろを必死に追いかけた。



「だから付いて来んなって言ってんだろ?」



外に出た時に、先生が大声で言った。


その声で振り返る人々。