「ねぇ?その人って何歳?」


「ん?確か…25だったかな?」


「げっ!オヤジじゃ~ん」


「このくらい上の方がいいんだって。何かさぁ…大人の男性って素敵じゃない?いろいろ知ってそうで」



奈々子は、携帯に目を落としたまま言った。



「そうかなぁ?」



私は、窓の外を見ながら、独り言のように言った。



「よしっ!」



奈々子が携帯をテーブルの上に置いた。



「10分くらいしたら来るって」



奈々子は、ニコニコしながら言った。



「海璃!こっちに座って!」



奈々子は、自分の隣のイスをポンポン叩きながら言った。



「はいはい」



私は、苦笑しながら奈々子の隣に移動した。


イスに座ると、窓の外を眺めていた。