鞄から携帯を取り出して、携帯を開いた。


『メール 2件』


メールの受信ボックスを開くと、
1件は奈々子から。
もう1件は卓也からだった。



『お~い!彼氏とラブラブしてるぅ?』



奈々子のメールを見て、
"はぁ"と小さく溜め息をついた。


ラブラブどころか…。


修羅場だよ!修羅場!


卓也からのメールを見ると、



『さっきはゴメン』



と、一言書いてあるだけだった。


ゴメンって何?


謝ったら許してもらえるとでも?


私は、そんなに軽い女じゃない!


私は卓也にメールした。



『さようなら』



と、一言書いて、送信ボタンを押した。
そして、メモリから卓也の名前を削除した。