目に涙があふれ、頬を伝って下に落ちて行く。
手の甲で涙を拭うと、唇を噛み締めた。


私…バカみたい…。


あんなヤツのために泣くなんて…。


泣くのを止めようとしても、次から次へと新しい涙があふれてきた。


鞄の中に入ってるクリスマスプレゼント。
卓也が欲しいと言ってたゲームソフト。


それから…。
私が初めて編んだマフラー。


私は、プレゼントを取り出すと、
アパートのごみ捨て場に捨てた。


卓也なんか大嫌い!


嫌い!嫌い!