鞄を落として音で、卓也がこっちを見た。



「海璃…」



慌てて離れる2人。


女性は、慌ててシーツを胸のとこに持っていく。


部屋の中には散乱した服。



「何…やってるの?」



なぜか冷静に聞く私。


怒りというよりも、今の状況が飲み込めない…。



「誰?この子?」



女性が卓也に聞いた。



「あっ…え~っと…い…妹だよ」



卓也が答える。


えっ?


今、何て言ったの?


妹?


私は、あなたの彼女じゃなくて、


妹なの?