家へと向かって歩きながら隣で文句を言ってくる旭。



「お前あんな逃げ方でいいのかよ?」


「わかってるよ…けど怖くて……」


「怖がるなら最初からすんなよ!」



本当、旭の言う通りだ。

わざと妬かせようとするのがこんなに怖いと思わなかった。
蒼真が元々口が悪くて怖いってのもあるけど。


けど怖がってたら蒼真の気持ちなんてわかんないし、これじゃダメってわかってるんだけど…



「で、どーすんの?明日もやんの?」


「明日で終わりにする。だから明日まで付き合って!!お願い!!」



「……はいはい」



呆れながらも協力してくれる旭。
やっぱり旭は優しい。
けど、やっぱり申し訳ない……


旭の為にも明日で決着をつける!!



そう心の中で決心した。