ハーフな俺。後編(完結)


最近こいつらの、こういう雰囲気が心地よい。

(そういえば、俺って子供の頃からこうやって友達とつるむとかした事なかった。

昔から、俺はすごく無愛想で近寄り難く思われているって陸がこないだ言ってたし。)


俺は小さい頃から、人との関わりを避けていた。

他の奴らの幸せそうな顔を見るたびに俺の胸は苦しくて仕方がなかったからだ。



唯一ずっと一緒に居たのは陸くらいだった。

陸はこんな俺を疎まずにいてくれた。

俺もこいつと居る時は、特に自分が惨めだとか感じたこともなかった。