ハーフな俺。後編(完結)


「俺がこんなこと言うのも、余計なお節介だってあいつは言うと思う。

でも、ルイは自分の中の半分を母親の存在と一緒に置き去って、今まで生きてきたんだと思うんだ。


なんっつうか、自分自身を否定し続けて来たっつうか。

でもなっ、俺思うんだ。

リサと出会ってからカナリ変わったよ。あいつ。

あいつは、自分では気づいてないかも知れないけど、俺はあいつの事小さい頃から知ってる。

あんな風に誰かに接してきたことは、なかった。

だから、頼む。

ルイを頼む。」

私に頭を下げて言う陸。