「俺がこんなこと言うのも、余計なお節介だってあいつは言うと思う。 でも、ルイは自分の中の半分を母親の存在と一緒に置き去って、今まで生きてきたんだと思うんだ。 なんっつうか、自分自身を否定し続けて来たっつうか。 でもなっ、俺思うんだ。 リサと出会ってからカナリ変わったよ。あいつ。 あいつは、自分では気づいてないかも知れないけど、俺はあいつの事小さい頃から知ってる。 あんな風に誰かに接してきたことは、なかった。 だから、頼む。 ルイを頼む。」 私に頭を下げて言う陸。